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入院などでばたばたしていて少しあいてしまっていたが

入院生活も落ち着き時間が出来たので又すこしづつ書いて行こうと思う

初めて自分の血管でシャントが作れて大きなトラブルもなく5年が過ぎた頃には120kだった体重は140kになっていた

そんなある日ある事件を起こし逮捕された

それは突然だった

いつも通り2階で寝ていると1階からピンポンピンポンというチャイムの音が寝ぼけた頭の中に聞こえてきた

誰も出る様子がない

家族は出かけている様だ

チャイムの音は一層激しく鳴っている

俺はいつもどおり完全無視を決め込んでいたがやな予感はだんだん胸の中で大きくなっていた

するとチャイムが突然鳴り止みほとんど同時に複数の足音が階段を駆け上がってくる音が聞こえた

嫌な予感が当たったと思った

ガサだ(家宅捜査)  

おいっ○○起きろと言われ

ひとつ伸びをしていかにも今起きましたみたいな演技をした

すると目の前に家宅捜査礼状がかざされ

同時に逮捕理由をいわれ逮捕状もかざされた

また懲役だと思った

初めてではないので捕まってただで済む訳がないのは分かりきっていた

また懲役だ

今までの懲役と違うのは俺が人工透析をやっている事だ

家宅捜査では特に何も発見される事もなく(やましい物は何も無いのだから当然だが)そのまま警察に連行された

連行される車中で俺は有る話を思い出していた

やくざ業界の都市伝説ともいうべき話で人工透析患者は刑を免除されるというものだ

俺が透析になった12年ぐらい前はそんな事有る訳無いという人が大半であったが年配の人の中には本気で信じてる人が結構いて俺もよく言われたものだ

俺が透析をやっていると分かると「お前これでパクられても大丈夫だな」と真顔で言われたものだ

物を知らない俺は「そんな事あるわけ無いでしょう」と言葉に出し内心どうなんだろう本当ならいいなぁ~などと考えていた

そんなことを思い出しながら連行されてると俺の心の中がまるで分かるかのように1人の刑事が「透析は連れてくから心配すんな」といって来た

「心配なんかしてねーよ」と答えながらやっぱり都市伝説じゃねーかと思い心の中で苦笑していた

そんな事を思っているうちに署についた

状況が分かってくると署に集められたのは俺含め7人

家宅捜査時にいなくて指名手配になったのが2人の様だった

簡単な取調べが行われそれぞれいろいろな警察署に振り分けられた

同じ留置所に入れる訳にはいかないのでみんな違う署にばらばらにされるこれを あずけ と言う

本来事件の担当警察署の留置所に主犯を入れる

取調べの回数も多くなるからだ

あずけといっても預けた人間の事を預けた先の刑事が取調べをする訳じゃない

取調べは担当警察署の刑事がそれぞれのあずけ先に通いあずけ先の取調室を借りて行うのだ

当然主犯が担当警察署にいることになる 

しかし今回は主犯でもない俺がメインの署に置かれた

理由は簡単で透析があるからだ

基本的にあずけ先の署では何もしてくれない

こうして留置所生活がはじまった
 

                         きょうはここまで