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俺が移送された場所は刑務所と拘置所が併設された施設だった

連行してきた留置管に最後の別れを言い俺は拘置所の刑務官に引き渡された

今日からはここの住人だ

持ち物など全て検められ部屋に持っていける物とそうでないものを分けて独居房に入れられた

そうすると何も対してやることが無い

生活のしおりなどを見ながら飯の時間を待っていた

警察では仕出しだが白米だ

今日からは麦飯である

刑務所の飯をよくくさい飯と言う

実際にくさいかと言うより悪い事をして刑務所みたいな所に入ればくさい飯を食べなきゃいけないみたいな戒めのようなものだろう

実際はどうかと言えばこれがうまいのである

冷たい仕出しなんかより余程うまいのである

冷たい白米より

温かい麦飯

これは断然後者がうまい

ここまで書いておいてなんだがもちろんお勧めはしない

この場合のおいしいは限られた食べ物の中でと言う意味だ

母親や嫁さんまたは彼女が作ったご飯にはとてもかなわない

ましてや作ってるのが俺らと同じ懲役囚が刑務官の監視のもと作ってるのだ

愛情なんてものとは無縁だ

つまり元々期待してないハードルが低い状態なのでおいしく感じるのかもしれない

刑務所の飯は決してくさい飯ではなく十分うまいのである

明日は拘置所に来て初の透析

初めての事で何も分からない不安があるがなるようになると開きなをるしかない