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最初はどうなる事かと思っていた拘置所での透析もふたを開ければ民間の病院へ通うというもので病院のスタッフもみんなよくしてくれた

俺自身も慣れてくると色々な事が分かってきた

まず一緒に行ってる他の2人のうち俺と同じく拘置所から来てるのはK君30代半ばと若い子で実はこのK君こそ隣町の警察の留置所に入っていて俺を逮捕する際どうすればいいか参考にした透析患者だった

刑務官の隙を見て一言二言しゃべりながら何日もかけて分かった事は地元も隣町で共通の知人も何人かいる事だった

もう1人はSさん60代前半で物腰も柔らかいおとなしそうな感じの人とゆうのが第1印象多分世間の人たちもSさんを見て大半の人は俺と同じ感想を持つと思う

しかし俺がいるこの拘置所に隣接してる刑務所はL級なのだ

刑務所と一口に行っても色々有るのだ

初めて懲役に行く人だけを集めた初犯刑務所

10年未満の刑で出たり入ったりを繰り返す人が行く刑務所

10年以上無期の人で刑務所を出たり入ったりしてる人が行く刑務所

他にも少年刑務所等色々あるのだ

そして俺がいるこの刑務所はL級つまり10年以上無期で刑務所に入るのが初めての人が入る刑務所なのだ

しかも全受刑者の45%近くが無期囚だと言われていた

つまり人生で1度だけ大きな過ちを犯した人たちが大勢居る所なのだ

いかにもいかつい感じの人よりSさんの様な見かけはおとなしそうな感じの人がたくさんいるのが特徴の刑務所と言っていい

後々隙を見て聞いたSさんの打ち明け話には正直驚いた

以前俺の地元で強盗殺人事件があり4人が逮捕されるとゆう事件があった

その中の1人が知り合いだったのでよく覚えていた

なんとSさんもその中の1人だったのだ

とゆう事はSさんは無期囚だった

この話を聞いたときSさんの年齢を考えれば生きて出るのは厳しいだろうななどと思い何とも言えない気持ちになった

隣のベッドで透析をしてただけの人だがそれが数年となれば情もわく

そしてSさんとKくんのおじさんが同級生とゆう縁があるんだか無いんだか分からない3人で当分透析に通う事になった