おはようございます!

先日俺のナンバー1で書いた事で

何年かぶりに読みたい衝動に駆られ

ブックオフで直ぐに仕入れて読み始めた

天童荒太の永遠の仔

単行本だと上下巻合わせて1000ページからの大作なので

文庫本だと5巻にも及ぶ
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物語は

幼い頃に親からの虐待を受けたという、共通の経験をもつ男女3人の物語。

母子家庭で育ち、母親からのタバコの火による折檻で、全身に火傷の痕をもつ男、

ジラフ(キリン)こと有沢梁平。


ジラフと同様、母子家庭で育ち、男癖の悪い母親の育児放棄で、始終、

押入れに閉じ込められことにより、闇を恐れ、男性機能が麻痺してしまった、

モウル(モグラ)こと長瀬笙一郎。


そして、実の父親から虐待を受けていた久坂優希。


ジラフとモウルは、まだ幼い頃、同じ養護施設で悶々とした暮らしを送っていた。


二人は、養護施設を脱走しようと妄想を膨らませていたある日、

海辺で一人の少女と出会う。


それは養護施設にやってきた久坂優希だった。


二人は彼女を見た瞬間、自分達を救ってくれる女神だと心を奪われた。


養護施設の暮らしの中で、3人は徐々に心を通わせ、

やがて、お互いの心の暗部を見せ合うまでになっていく。


優希の父親による虐待を知ったジラフとモウルは、養護施設の催しだった登山に向け、
ある計画を実行することを決意する。


その登山の際、事件は起こった。


優希の父親が、崖から足を踏み外し、落下事故を起こしたのだ。


優希の父親は死に、その事件を境に3人は施設を離れ、別々の道を歩むことに。


そして、月日は流れ、大人になった3人は、偶然に再会を果たすこととなる。


しかし、それは偶然ではなかった。


ジラフとモウルにとって優希は、女神であり、生きる為に必要不可欠な存在であった。


二人は互いに会うことは無いものの、優希と同じ町に暮らし、いつも優希を見ていたのだ。


看護婦となった優希は、自分の過去を忘れるように働きづめの生活を送り、

ジラフは 刑事となり、モウルはやり手の弁護士となっていた。


未だに幼い頃の傷が癒えない3人の再会。


それを機に彼等の身の回りに不審な事件が起き始める。


1ヶ月以上かかってようやく読み終わりました

長かった~w

今回読むのは

7~8年振り位かなぁ?1000ページ近く読んで来て

最後の最後

子供の頃に居た

小児精神科病院近くの

すでに変わり果てた

思い出の場所で

子供時代の主人公の3人が

励ましあってた言葉を

回想するところなんて

もうホントにグッときて

ハッピーエンドでは無いだけに

読み終わった時に

本を閉じて上を見て

フーっとため息をつくような

何とも言えない感情になる

たまに

東野圭吾の

白夜行や幻夜と比べる人がいるが

素人の俺が言うのも申し訳無いが

どちらも読んだ事があるし

これはこれで面白いけど

チョット

永遠の仔は

作品の深さが別次元だと思う

読み進めていくうちに

物語が終わらないでくれと思った

唯一の本かも知れない

本好きの人は一度是非読んでみて下さい

お勧めです



                                   
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